沖縄紀行(3)沖縄 「琉球・沖縄の文化」


【琉球の文化】

沖縄は、古くから海を舞台に中国や東南アジアといった周辺諸国とさまざまな交流を行い、「琉球文化」の花を咲かせた。
沖縄を代表する伝統工芸として陶芸、漆芸、紅型(ビンガタ)、織物などがあり、何れも琉球王国時代に王府の庇護(ひご)のもとに栄えた。又、明治時代に製作されるようになった琉球ガラスは、その素朴な風合いが好まれている。
その他、沖縄が誇る伝統芸能である琉球舞踊や旧盆に青年たちが太鼓を打ち鳴らしながら踊るエイサー、そして琉球民謡、琉球歌謡は伝統にもとずくもので、昨今地元の若者達が全国的に活躍していることは周知である。 
因みに、琉球・沖縄の音楽、音階の基本は、西洋の七音階に比してド、レ、ミの「レ」と「ラ」が無い「五音階」が基本になっている。 

琉球語について・・、
九州南端から台湾に至る約1300Kmの海上に、島々が孤を描きながら飛び石状に並んでおり、それらは「琉球弧」とも呼ばれている。この琉球弧は北からトカラ列島、奄美大島、沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島で、このうちほぼ北緯27度線の南に沖縄本島は位置している。
歴史的には中山(ちゅうざん)、北山(ほくざん)、南山と呼ばれる三小国家が分立したり、統一王朝も交替したりして混乱があったが15世紀初め、尚巴志が三山を統一して、首里を都と定め琉球弧全体を支配した。この頃か、地理的条件も重なって沖縄は独自の言語「琉球語」を持つようになったといわれる。
言語学者は「琉球語」には以下の四つを特徴をもつという。
1、日本古語の影響を受けている。
2、日本語との音韻特徴に違いがある。
3、地域による多様な言語群
4、士族と平民との言葉の違い

特に地域性において、本島北部の今帰仁(なきじん)地方は沖縄でも特殊な発音の特徴をもつ地域であるといい、中部、南部の首里の言葉とはかなりの相違があるという。 両者が琉球語で会話した場合、大意は通じるが言葉によって聞き直さなければならなかったり、判りづらい所もでてくるのでストレスが生じることになるともいう。 それほどに沖縄における地域による言語差は大きいという。
又、琉球王国時代には士族階級と平民階級という身分差があり、士族と平民の言葉の使い方の違いなどがあったという。士族と平民に分ける身分階級、寄留民と呼ばれる没落した士族階級と平民階級の関係が言葉の違いを生みだしたとしている。
「琉球語」が大きく変化し、衰退するのは琉球が日本の国の一部(沖縄県)となった明治以降と第二次世界大戦といわれる。 特に、大戦のために日本軍が行った琉球語禁止政策である言語規制が徹底的に行われ、このことが大きな影響を与えたという。琉球語禁止が行われた理由としては皇民化教育のための思想統一と情報管理のためにあった。
昨今では、「マスコミ・メディア」から共通標準語が大量に流れてきて次第に感化され、若い世代は琉球語をほとんど継承していないという。
それでも、今でも若い世代が方言として以下のような言葉を交わしているという。
(那覇を中心とした南部出身の琉球大学生が、今までの生活の中で使った会話言葉)

「標準語会話」では・・、
A: おなか減ったね、でも人がおおくて座れそうにないね。
B: あっ、あの席が空いてる、早くいって座ろう。
A: さあ、今日は何を食べようか、昨日はうどんだったから今日はカレーにしょうかな。
B: じゃあ僕はハンバーグにしよう。
A: 相変わらず、学食のカレーは具がないなぁ。安いからいいけどね。
B: 僕のハンバーグはおいしいよ、君も明日はランチにすれば。
A: そうするよ。

これが「琉球弁」(うちなーぐち)では・・、
A: 「やーさいなー」、でも人がおおくて座れそうない「あんに」。
B: 「あい!」、あの席が空いたよ、「へーくなー」行って座ろう。
A: 「とぅ、」今日は何を食べ「るか〜」、昨日はうどんだったから今日はカレーにしょう。
B: じゃあ「わん」はハンバーグにしよう。
A: 相変わらず、学食のカレーは具がないなぁ、安いからいいけど「よー」。
B: 「わんぬ」のハンバーグは「まっさっさー」、「やー」も「あちゃー」はハンバーグにすれば。
A: 「やんやー」。

次回は、沖縄の「観光と食」


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